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2018年9月14日(金)

沖縄知事選変える選ぶ

政府言いなり県政はダメ

沖縄県元管理職 宮里整さん(85)

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 「撤回をよくやった。沖縄と日本の地方自治の歴史にさん然と輝く成果だ」

 「新基地はつくらせない」と政府の違法・無法行為と圧力に屈せず埋め立て承認撤回を表明して急逝した翁長知事。その遺志を受け継ぎ撤回をした沖縄県の判断をこう評価するのは沖縄県元管理職の宮里整さん(85)=那覇市=です。

■危険を指摘

 宮里さんは、米軍占領下の「琉球政府」時代に屋良朝苗主席とともに「祖国復帰」めざして行政管理課長として奮闘。復帰後は県庁の総務部係長として米軍のための土地収用法をめぐって、国からの機関委任事務を拒否した県知事の署名拒否問題にとりくむなど、基地問題に深くかかわってきました。

 宮里さんは昨年5月、県内紙の「論壇」に投稿しました。タイトルは「脆弱な辺野古海底 危惧 新基地阻止への大きな武器」(沖縄タイムス22日付)。それは「しんぶん赤旗」(5月5日付1面)が報じた「辺野古の海底地盤脆弱 米軍資料で判明」とのスクープ記事を詳細に引用したものでした。

 同記事が、占領当時に米軍が作成した軍用地形図をもとに書かれたものであることなどの記述を引用し、「海底の脆弱な地盤で巨大基地を造ることはあまりにも危険だと指摘している」と評価と共感を示しました。

 辺野古海域の地質問題は、仲井真前知事の「承認」の際も、翁長知事の取り消し訴訟の過程においても取り上げられることはなかったからでした。「論壇」でその思いをこう強調しました。

 「政府が隠す、辺野古地域の海底問題とオスプレイの墜落問題は沖縄側勝利の最強の武器となる。国と対等に勝負する県政の行政力発揮と辺野古反対の県民運動との一体化した行動によって辺野古唯一を唱える政府の醜い野望は確実に粉砕することができるのである」

■撤回貫いて

 宮里さんは辺野古のキャンプ・シュワブゲート前などで訴えています。

 「政府は撤回について法的対応を口にするが、なにもできない。追い詰められているのは政府だ。政府の言いなりの人物に県政を任せれば自治不在で県土と県民切り捨ての沖縄戦の再来だ。翁長知事の遺志を受け継ぎ、撤回を貫く玉城デニー知事をなんとしても誕生させたい」

 (山本眞直)


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