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2018年9月4日(火)

玉城候補に期待

報道カメラマン 石川文洋さん

平和を愛する島 発信を

写真

 私は今、函館にいます。那覇市をゴールに目指し、7月9日に北海道の宗谷岬から徒歩の旅をスタートしました。54日間歩き続け、その途中で翁長雄志知事の訃報に接し、次の知事選には辺野古新基地に反対する人の代表者として玉城デニー氏が立候補することを知りました。心から玉城デニー氏を応援します。

 徒歩の旅では、「基地のない平和な沖縄を」「核兵器の廃絶」「戦争のない世界」とプリントされたシャツを着て歩いています。

 4年間、サイゴン(現ホーチミン市)に住み、ベトナム戦争を撮影しましたが、その間、沖縄から飛び立ってきた大型爆撃機B52によってベトナムの国土が破壊され、多くの民衆が傷つき死んでいく様子を目のあたりにしました。

 ベトナム戦争で沖縄の基地は、米兵の訓練、兵士がベトナムで使用する武器・食料などの補給、情報収集などあらゆる面で利用されました。そしてベトナムの民衆が犠牲になったのです。私のふるさと沖縄が加害者としての島になっていることに心を痛め、基地のない島を願いました。

 基地や米軍が沖縄や日本を守る抑止力となるという考えは間違っています。基地は「敵国」を破壊し「敵国人」を殺すために訓練するところです。

 沖縄を守る戦争が起きれば沖縄人が犠牲になります。守っても攻めても戦争では民間人が巻き込まれます。そのことを私は、カンボジア、ボスニア、アフガニスタンほかの戦争を撮影する中で感じました。

 玉城デニー氏の当選は、日本を、平和を愛する島として世界に知らせることにもなります。みんなで応援しましょう。


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