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2018年9月2日(日)

きょうの潮流

 中央省庁の障害者雇用数は実際は半分でした。実雇用率は1・19%で、1981年の民間企業の実雇用率1・18%まで後退したことに。率先垂範すべき中央省庁にまん延する法令無視の驚くべき実態です▼「国は本気で障害者を雇う気はないんだろうな。それじゃ、民間企業も雇わんわ」。脳性まひで車いすを使う松本誠司さん(50)はあきれた様子で語ります。養護学校卒業後にクリーニング店で3年働くも、仕事をさせない、暴力などの攻撃に遭い辞めることに▼知的障害がある男性(30)は、大好きな車にかかわる仕事に就いています。給料は手取りで約16万円。手指は機械油がしみ込んでいます。「仕事は楽しいよ」▼卒業後、養鶏所に就職し、ニワトリのふんを取る仕事をしていました。月3万円程度の給料で休みがなく、半年ほどたって体調を崩し休んだところ、「もう来なくていいよ」と。出会ったころの彼は作業所で働いていました。今の仕事が決まった5年前に喜びの電話をもらったことがつい先日のよう▼「学校を卒業して仕事がみつかるまで19年もかかるとは思っていなかった」と語る男性(38)は、知的障害と潰瘍性大腸炎など難病三つを抱えています。昨年12月に念願の仕事を得ました▼障害者雇用促進法は障害者の雇用環境整備のためにあるはずではないか。松本さんは吐き捨てるように言いました。「障害者は社会の邪魔だって国は思っているんじゃないかな」。障害者権利条約を批准した国としての責任が今、問われています。


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