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2018年8月31日(金)

きょうの潮流

 命の限りたたかい続けた翁長雄志知事の死去から3週間。ついに待ちに待った瞬間が訪れました。投票まで1カ月を切った沖縄県知事選。「オール沖縄」の国会議員、玉城デニー氏の出馬表明です▼「しっかりと翁長知事の遺志を引き継ぎ、辺野古新基地阻止を貫徹する」。29日の記者会見でこう宣言した玉城氏。昨年秋の総選挙では、「辺野古新基地阻止」の公約が貫けないおそれもあるとして無所属で出馬し、沖縄3区で圧勝しました▼民意に寄り添い、公約を貫く姿勢は証明済みです。翁長氏の親書を携えて単独訪米し、上下両院議員に辺野古断念を訴えるなど、翁長県政を支えてきた玉城氏は最良・最適・最強の後継者です▼玉城氏が会見で強調したのは、新知事の在任中に本土復帰50年を迎える「新しい沖縄」の姿です。女性や子ども、若者に力を注ぎ、沖縄の文化・芸能を世界に発信すると力説します。翁長県政の実績に加え、地元でラジオパーソナリティーなど、タレントとして活動してきた玉城氏ならではの政策を期待したい▼県知事選は、辺野古新基地阻止を掲げる「オール沖縄」の玉城氏と、辺野古新基地強行の安倍政権・自公維が推す佐喜真淳氏との、事実上の一騎打ちとなりました▼許せないのは、佐喜真氏が自らを翁長氏の後継であるかのように描いていることです。何を勘違いしているのかと思いますが、そういうのなら、辺野古新基地の是非を早く明らかにして、玉城氏との公開討論からも逃げず、正々堂々、たたかうべきです。


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