2018年8月30日(木)
沖縄・宜野湾市長選 仲西氏が出馬表明
基地問題解決・教育環境改善・振興発展
建白書の実現へ
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沖縄県知事選に立候補する宜野湾市の佐喜真淳前市長の辞職に伴い、知事選と同日投票で行われる同市長選(9月23日告示、30日投票)に向け、前沖縄県高等学校PTA連合会会長で会社役員の仲西春雅氏が29日、同市内で会見し、「オール沖縄」の候補として立候補を表明しました。
翁長雄志知事の遺志を継承し、▽辺野古新基地建設反対▽米軍普天間基地の閉鎖・撤去▽オスプレイ配備撤回の「建白書」の実現―を基本政策に掲げました。
仲西氏は、同市で相次いだ保育園や小学校への普天間基地所属米軍ヘリの部品・窓枠落下事故にふれ「外国の軍隊が教育を壊し、子どもたちの命さえ脅かしている。日本中どこにも見られない異常な事故は到底許されるものではない」と指摘。「市内の学校に通う子どもたちの命を守るため普天間基地の2019年2月の運用停止の約束実行を日米両政府に強く求めていく」と表明しました。
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「市の中央に横たわる普天間基地が教育や地域振興の大きな阻害要因になっている」として、建白書の実現は基地問題の解決だけではなく、市の教育環境の改善、振興発展に資すると強調しました。
記者団との質疑応答で、辺野古新基地容認の自民党に推されて知事選に立候補する佐喜真前市長について「(米軍)事故の問題解決に本気度が全く伝わってこなかった」と指摘。「子どもたちの命を危険にさらし続ける市政を選択するのか、普天間の危険性除去と辺野古新基地建設を切り離して19年2月の運用停止を強く求めていく市政を選択するのかが争点だ」と強調しました。