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2018年8月29日(水)

北朝鮮「これまでにない脅威」

防衛白書 大軍拡を正当化

 小野寺五典防衛相は28日の閣議で、2018年版防衛白書を報告しました。今年の白書は、米朝首脳会談の実現などの朝鮮半島の平和の流れに逆行し、北朝鮮の核・ミサイル開発に関し「わが国の安全に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威」だと表明。「新たな段階の脅威」とした昨年の白書からさらに踏み込んだ表現を用いて、米国からの武器購入などの大軍拡を正当化する内容となっています。

 6月の米朝首脳会談に関し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)国務委員長が朝鮮半島の完全な非核化に向けた意思を「改めて文書の形で明確に約束した意義は大きい」と表記。一方、北朝鮮は日本のほぼ全域を射程に収めるミサイルを数百発保有・実戦配備しているとして、「会談後も北朝鮮の核・ミサイルの脅威についての基本的な認識に変化なし」と明記しました。

 「ミサイル防衛網(BMD)」の「整備構想・運用構想のイメージ図」には、秋田・山口両県への配備強行を狙う陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」が追記されました。北朝鮮の核・ミサイル開発の脅威を理由に「わが国を多層的に防護し得る能力の向上を図る」と配備を正当化しました。

 昨年、重大事故が相次いだ米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイに関しては「政府として独自に安全性を確認」したと述べ、配備を正当化しました。米軍横田基地(東京都)への正式配備が10月に予定されるCV22オスプレイの安全性についても「MV22と同等と考えている」として、米軍の運用を最優先する姿勢を示しました。

 また、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設については、昨年と同様に普天間基地(同県宜野湾市)の「継続的な使用を回避するための唯一の解決策であるという考えに変わりはない」としました。


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