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2018年8月26日(日)

救済拒む線引き不合理

鹿児島 ミナマタ現地調査開始

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(写真)海上に引かれた不合理な線引きを確認する参加者=25日、鹿児島県長島町浦底港

 水俣病被害の実態を明らかにしようと、第36回ミナマタ現地調査が25日、鹿児島県で始まりました。2日間の日程。水俣病不知火(しらぬい)患者会や支援者らでつくる実行委員会の主催です。

 全国から参加した約180人が出水(いずみ)市を出発し、バスで長島町を訪れ、わずか約100平方キロの島内で救済の対象地域(旧東町、不知火海=八代海=側)と対象地域外(旧長島町、東シナ海側)に分断された線引きの矛盾を確認しました。

 長島では、潮の流れが緩やかな内海が適した巾着網漁を主な漁法としていたことや、行商によって、不知火海で水揚げされた魚介類が島全域に流通していました。

 参加者は、昨年、民間の医師団によって健康調査が行われ、水俣病特有の症状が多数確認された小浜(おはま)地域や、救済の境界付近に位置する浦底(うらそこ)港を視察。出水市、熊本県天草、水俣各市を一望できる行人岳(ぎょうにんだけ)では、不知火海沿岸の被害地域を確認しました。

 当時旧長島町で日常的に不知火海の魚介類を口にしていた女性(63)は「線引きの矛盾を多くの人に知ってもらい、国、県に今まで以上に不当性を強く訴えていきたい。対象地域外とされ、諦めた人も多くいる。症状を訴える人たちは高齢化していて時間がない」と語りました。


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