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2018年8月24日(金)

米軍施設にシェルター

国内4カ所計画 ミサイル攻撃を防御

 米軍が日本国内4カ所のミサイル防衛関連施設に、短距離弾道ミサイルなどの攻撃から米兵らを防護する移動式シェルターの配備を計画していることが23日、米軍の公表した契約情報でわかりました。

 配備を計画しているのはXバンドレーダーが配置されている車力(青森県つがる市)、経ケ岬(京都府京丹後市)の両通信基地と、米陸軍の迎撃ミサイル「PAC3」の部隊が配備されている嘉手納基地(沖縄県沖縄市、嘉手納、北谷両町)、海兵隊普天間基地(宜野湾市)の計4基地。それぞれ1基ずつ配備する計画です。

 契約情報は、横田基地の米空軍契約中隊がそれぞれの米軍基地に「移動式弾道シェルター」を納入する業者を募集したもの。15日に公示され、応募期限は9月14日です。

 シェルターは120ミリ迫撃砲や軽ロケット弾の直撃、旧ソ連製短距離弾道ミサイル「スカッド」の爆風や破片に耐えられる、周囲に防弾装甲を装着した金属製プレハブ構造。長さ6メートル幅5・5メートル高さ2・1メートルで、照明と空調のための発電機を装備し、兵士67人が3時間、退避できる能力を要求しています。

 米軍は6月に、車力、経ケ岬の両基地への防御壁や監視塔の設置に向けた市場調査に参加する業者も募集しています。

 米軍の太平洋地域でのミサイル防衛は、米太平洋空軍司令部(ハワイ)が陸海空海兵隊のすべての部隊を一括して指揮、米本土やハワイ、グアムを狙った弾道ミサイルを迎撃します。米軍はミサイル防衛の拠点として在日米軍基地の強化を図る一方、攻撃されることを想定した防御態勢の構築を進めています。


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