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2018年8月19日(日)

きょうの潮流

 昨日もふれましたが、報道の自由を訴える全米各紙の一斉社説が波紋をひろげています。トランプ大統領はすぐに「フェイク(偽)ニュースのメディアは野党だ」などと反論しました▼執ようにメディアを攻撃する大統領に対し民主主義の危機だと立ち上がった行動。400紙を超える賛同があるといわれ、連帯の輪も大きくなっています。権力者が批判的なメディアを敵視する姿は国を問いません▼「権力の監視、真実の追究」を掲げる日本ジャーナリスト会議(JCJ)の贈賞式が18日、都内で開かれました。今年のJCJ賞には本紙も。“米の核削減 日本が反対 核弾頭の最新鋭化も促す”“「沖縄に核」日本容認”の連続スクープと続報が評価されました▼「大変なことを明らかにした。核兵器禁止条約に背を向ける今の日本政府の源流がここにある」と授与者。本紙記者は受賞者スピーチで「アジアと世界の平和に逆行する日米核態勢の闇を今後も明らかにしたい」▼安倍改憲志向の根底を読み解いた著書『日本ナショナリズムの歴史』、財務省による公文書の改ざんをめぐる朝日新聞のスクープ、沖縄へのデマ・ヘイト報道とたたかった沖縄タイムス、南京事件の真実に迫ったNNNドキュメント’18。賞は平和を脅かす勢力と対峙(たいじ)するジャーナリズムに▼権力は都合の悪いことを隠す―。今回の取材を通して改めてわかったという朝日の記者は、これからも真相の解明につくすと。国民の本当の「敵」をあばく、メディアに託された役割です。


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