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2018年8月15日(水)

韓国初の「慰安婦」被害者の日

彼女たちは勇気の行動 文大統領が式典でたたえる

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、今年初めて法定記念日となった「日本軍『慰安婦』被害者記念の日」の14日、中部・天安で行われた政府主催の式典で演説し、「被害者らの堂々とした勇気ある行動で、この意義深い場が用意された」と述べ、被害者をたたえました。(栗原千鶴)


 文氏は、「慰安婦」問題は、日本の植民地支配から解放された後も、隠蔽(いんぺい)・否定され、国家すら被害者を無視したと指摘しました。

 「これを改めたのは、国家ではなく被害者自身だった。被害者は沈黙を破り、講演の場や法廷に立ち、韓国や日本、世界各国で被害の実相を証言し、訴えた」と強調。こうした行動が、戦争中の女性の人権と性暴力犯罪に対する国際社会の関心を高め、大きく進展させたと称賛しました。

 文氏は、「慰安婦」問題を「日韓両国の歴史問題にとどまらず、戦時下の女性への性暴力問題、人類普遍の人権問題」と定義。2015年末の日韓合意には言及せず、「この問題が韓日間の外交紛争につながらないように願う」と表明しました。そのうえで、「両国間の外交的な手法で解決される問題だとも考えていない」と述べ、「われわれ自身や、日本を含む全世界が、女性への性暴力や人権問題について深く反省し、二度と繰り返してはならないという確固たる教訓とすることで、初めて解決できる」と力説しました。

 また、政府が被害者の名誉と尊厳の回復のために、被害者との意思疎通を通じ、誠意を尽くすと約束。記録の発掘、保存、教育など体系的で積極的な努力を行うと表明しました。

 この日は、全国で行動が取り組まれ、被害者が共同生活を送る「ナヌムの家」では、李容洙(イ・ヨンス)さんがあいさつ。「27年間(ソウルにある)日本大使館前で謝罪と賠償を叫んできた。私は91歳だが、200歳まで生きて、絶対にこの問題を解決する」と語りました。


 「日本軍『慰安婦』被害者記念の日」 「慰安婦」被害者の故・金学順(キム・ハクスン)さんが初めて名乗り出て、被害を証言した1991年8月14日を記念して設けられた被害者をたたえる記念日。市民団体が2012年から求め、運動してきました。国会は昨年11月、毎年8月14日を記念日とする法案を可決しました。


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