2018年8月10日(金)
撤回向けた聴聞終結
辺野古埋め立て 防衛局長出頭
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沖縄県名護市辺野古の新基地建設のための埋め立て承認撤回に向けて、県が沖縄防衛局の言い分を聞く「聴聞」が9日、県庁で開かれ、防衛局の中嶋浩一郎局長らが出頭しました。冒頭、前日に亡くなった翁長雄志知事に、出席者全員が黙とうしました。
中嶋局長は、聴聞通知から聴聞実施まで9日間だったことに「十分な反論、質問準備ができず納得できない」とする意見陳述書を提出しました。
中嶋局長は記者団に「本日示した意見陳述書の質問事項に回答をいただく必要があると思っている。新たな審理の期日を設けてほしいと強く要請した」と語りました。
新たな聴聞期日を求めるのであれば、その間の防衛局による新基地建設のための工事停止を申し出なかったのかとの問いに、中嶋局長は「それはありません」と述べました。
県辺野古新基地建設問題対策課の多良間一弘課長は「審理は尽くされ、聴聞は終結した」と答えましたが、承認撤回の時期については示しませんでした。
審理の詳細は、防衛局も県も「聴聞は非公開」を理由に明らかにしませんでした。