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2018年8月8日(水)

オスプレイ、横田離着陸100回超

拠点化 訓練全国に拡大 低空飛行、爆音もひどい

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(写真)2機同時に離陸するCV22オスプレイ=7月30日、東京・横田基地(羽村平和委員会提供)

 在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域5市1町)に米空軍特殊作戦機CV22オスプレイが初飛来(4月5日)してから同基地での離着陸回数の合計が100回を超えたことが、住民団体の調べで分かりました。CV22は初飛来後、首都圏での飛行や、各地の米軍基地、演習場での離着陸訓練をするなど、横田基地を拠点とした訓練を常態化させ、さらに全国へと広げています。

 横田基地での離着陸回数は、羽村平和委員会(羽村市)の高橋美枝子さん(76)が、周辺自治体に提供された防衛省職員の目撃情報や地元の平和団体の監視情報などを元に7月26日にまとめました。

 在日米軍司令部は今年4月3日に突然、横田基地への5機のCV22飛来を発表。翌4日には、米陸軍が管理する横浜ノース・ドック(横浜市)に陸揚げされ、5日に5機そろって横田基地に初めて着陸しました。

 夏からの常駐配備にむけたインド・太平洋地域での訓練のため、4月13日、韓国方面へ離陸。5月29日再飛来し、6月4日に離陸。6月23日、4機が3度目の飛来をしました。米軍は、飛来を「一時的」としていましたが、3度目以降、正式配備されたように訓練が行われ、離着陸回数が急増しました。

 6月28日に横田基地と厚木基地(神奈川県綾瀬、大和両市)で離着陸訓練を実施したのを皮切りに横田基地では、離着陸と周辺での旋回飛行などを連日のようにくり返しています。

 7月2日には所沢通信基地(埼玉県所沢市)、大和田通信所(東京都清瀬市、埼玉県新座市)での離着陸訓練を実施。東富士演習場(静岡県御殿場、裾野両市、小山町)では7月16日以降、毎週、訓練の実施が周辺自治体に通告され、飛行や離着陸を行っています。

 7月12日には岩国基地(山口県岩国市)に、同17、24両日には、三沢基地に飛来。5日には群馬県太田市で住民が飛行を目撃。長野県でも17日に塩尻市上空を飛行している写真を地元紙が報道するなど、離着陸を実施した施設周辺以外の地域にも飛行が広がっています。

 離着陸回数をまとめた高橋さんは「横田基地のなかで、地面すれすれの低空をホバリングしながら、離着陸するなど海兵隊のMV22オスプレイとまったく違う訓練を繰り返しています。100回を超えたあとも毎日のように離着陸が続き、8月1日現在で123回の離着陸です。低空で夜間飛行し、爆音もひどいので周辺の人は『危険だ』と怒っています。CV22オスプレイの離着陸に関して、防衛省から事前の情報提供は全くありません。CV22配備反対、米軍基地は撤去させたい」と話しています。


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