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2018年8月5日(日)

きょうの潮流

 日本で「保育」という言葉が正式に使われたのは明治の初め頃でした。東京女子師範学校の付属幼稚園がつくられる際に、幼児の知徳体の発達を促す意味で用いられたそうです▼今では保育は社会に欠かせない存在になっています。もっといい保育・子育てをしたいという運動は大きくひろがり、ゆたかな実践と人びとのつながりをつくってきました。それをけん引してきたのが全国保育団体合同研究集会です▼子どもたちのかわいらしい歌声に迎えられました。6日まで大阪で開かれている合研は、今回で50回を数えます。初回は1969年の夏に長野県の山ノ内町で。1回限りのはずが、半世紀も続いてきました▼保育にかかわることは何でもとりあげ、明るく、楽しい、学び合いの場に。手づくりの運営で保育士や保護者をはじめ、すべての関係者が対等な立場で話し合える。日々のつまずきや悩みを持ちより、全国の経験から刺激をうけ持ち帰って実践に生かす。あふれるばかりのエネルギーが毎年の原動力に▼今回も40ほどの多彩な分科会で交流。実践者自身によるこれほどの研究や記録は世界でも例がないといいます。子どもを社会ではぐくむ運動は子育ての環境や条件、制度づくりにも深くかかわってきました▼冷たく背を向ける安倍政権のもと、待機児童や保育士の待遇改善、保育の規制緩和といった問題にも声をあげてきました。子どもの笑顔はおとなたちの輝きにもつながる。多くの仲間とともに、それを実感してきた歩みです。


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