2018年8月4日(土)
田中理事長の辞任求める
日大タックル問題 元副総長5氏
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アメリカンフットボールの試合での日本大学選手による悪質タックル問題をめぐり、同大の元副総長5人が3日、都内で記者会見し、田中英壽理事長ら執行部の役職辞任を求めました。
辞任を要求したのは勝山進元商学部長、戸田善久元歯学部長、加藤康榮元法科大学院研究科長、沼野輝彦元法学部長、牧野富夫元経済学部長の元副総長5氏。
沼野氏は、悪質タックル問題だけでなく、事業部の不透明な金銭の流れや非常勤職員の雇い止めなど、同大の運営そのものがコンプライアンス(法令順守)意識を欠いていると強調。
「理事会と、それに選任された執行部約30人が全面的に交代するほか、新たな日大をひらく道はない」として、10日以内に役職を辞することを求める書面を、全ての執行部理事に発送したと述べました。
牧野氏は先月11日、田中氏と面会し「とにかく説明責任を果たした方がいい」と伝えたことを公表。田中氏は“俺は悪いことは何もやっていない、皆の前で謝る必要はない”“時間が解決する”などと答えたといいます。
牧野氏は「国は教授会などのボトムアップ型(の大学運営)は不経済で、トップダウン型で行けと推進してきた。それを先取りしていたのが日大。一部の人間ではなく、皆でつくる大学になるべきだ」と語りました。