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2018年8月1日(水)

きょうの潮流

 きょうは旧暦の八朔(はっさく)です。新暦でいうと9月初めから中旬の頃。農村では恩人に初穂を贈る習わしがありました。今でも八月朔日と書いて「ほづみ」と読ませる名字があるそうです▼田の実の節句ともいわれ、田の実が転じて「頼み」となり、農家にかぎらず日頃の感謝を相手に伝える日になったとか。天災による被害が出ないことや五穀豊穣(ほうじょう)を願う八朔祭も全国で催されますが、今年の天はすでに荒れ模様です▼豪雨、酷暑、台風に再びの猛暑。西日本の水害や「逆走」台風は各地の田畑やハウスに大打撃を与えました。この暑さも人の身体や農作物の出来に深刻な影響を及ぼしています。生業(なりわい)を守る急ぎの対策が求められます▼夏の過ごし方にも変化が見られます。命の危険がいわれるなか、海や川、山への足が鈍り、室内や公共施設にこもる人たちが増えているといいます。慣例の行事やイベントも中止になったり、縮小したり。臨機応変な対応が必要になっています▼日本だけではありません。北欧の北極圏では気温が33度にも達し、米カリフォルニア州のデスバレーで52度を観測するなど世界各地で異常な高温を記録。ミャンマーでは「50年に1度の大洪水」が発生し、十数万人が避難しています▼地球規模の気象異変。研究者からは「温暖化が続くかぎり、豪雨も猛暑も増え続ける」と指摘する声も出ています。人類が恩恵にあずかってきた星からの警告を受けとめるとき。めぐる季節をつないできた人びとの暮らしが消えてしまう前に。


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