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2018年7月19日(木)

豪雨被災地 被害の認定 柔軟な対応を求めたい

愛媛・鬼北町と松野町 共産党が調査

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(写真)土石流で壊滅した町道を調査する(右から)林、田中の両氏=17日、愛媛県鬼北町

 日本共産党愛媛県委員会と同南予地区委員会の豪雨災害対策本部は17日、記録的な豪雨により、大規模冠水などの被害を受けた愛媛県鬼北(きほく)町と松野町の被災現場を調査し、住民から話を聞きました。田中克彦県議が同行しました。

 両町のある南予南部では7、8日の早朝に、1時間あたり約100ミリの記録的な大雨が降りました。河川などの氾濫で、床上、床下浸水は両町で257棟(17日現在)にのぼります。

 松野町吉野では築160年の酒屋の建物が浸水。畳40枚を外し、床板をはぎ取るなどの作業に追われる店の男性(56)は「商品も全てダメになった。保険屋からこの被害でも『半壊』といわれた」と不満をもらします。

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 また倉庫を掃除していた男性(61)は、「床上で30センチ以上漬からないと半壊にならないと言われました。うちは農家の家なので床が高くて届きません。でも、農家は土間が応接室であり、台所もあります」と怒ります。

 林紀子本部長は「被害認定の基準をしゃくし定規にあてはめず、柔軟な対応を求めたい。野党提出の被災者生活再建支援法改正案の実現は切実です」と話しました。

 鬼北町では、土石流で道路が壊滅した町道小松線を調査。道が寸断され、一時孤立した家に住む女性(78)は「水がすごい勢いで流れていて、本当に恐ろしかった」と話しました。


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