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2018年7月5日(木)

きょうの潮流

 これは現実なのか。日常にあった光景がひと夜にして一変。目の前に広がるふるさとの無残な姿。想像を絶する変わりように住民らは言葉を失いました▼大量の流木や土石流が人びとの暮らしを押しつぶした九州北部豪雨から1年。山沿いの集落ごとに深く刻まれた被害は今も。依然として1100人以上が避難を余儀なくされ、埋もれた家や農地が残り、荒れ果てた山の多くも手つかずのままです▼地域をずたずたに引き裂いた被害。住まいや生業(なりわい)の再建をはじめ、被災者の苦悩や不安はつきません。支援に奔走してきた日本共産党の高瀬菜穂子福岡県議は「復興や救済の制度が被災の実態とあわず将来を描けない」と行政の姿勢を批判します▼列島各地で大雨被害が相次いでいます。観測史上最大の雨量を記録した沖縄の久米島では土砂崩れで県道が寸断。本島でも世界遺産の今帰仁(なきじん)城跡の一部が崩れ落ちました。あちこちの川が氾濫している北海道では住宅が浸水し、水田や畑がのみ込まれています▼気象庁は先月、降水の短時間予報を6時間先から15時間先まで延長しました。朝出かける前に夜までの雨の予報を見たり、夜寝る前に翌日午前中の雨の予報を確認したり。大雨による災害から早めに避難行動をとる際に役立ててほしいと▼毎年のように各地で被害をもたらしている大雨。これまで経験したことがないような大量の雨が襲ってくる現実です。災害から国民の命や暮らしを守る。そこにこそ、政治が果たすべき役割があるはずです。


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