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2018年7月1日(日)

不安ない静かな空ほしい

沖縄 宮森小・米軍機墜落59年

「新基地はいらない」 遺族ら訴え

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(写真)宮森小学校の「慰霊碑」の前で手を合わせる参列者ら=30日、沖縄県うるま市

 1959年に米軍ジェット戦闘機が沖縄県石川市(現うるま市)の住宅地や宮森小学校に墜落・激突し、児童と住民計18人の命を奪った事故から59年となる30日、同小学校で「慰霊祭」が行われました。遺族らは悲劇を二度と起こしてはならないとして、同県名護市辺野古の新基地への懸念・反対の意思を示しました。

 遺族会とNPO法人「石川・宮森630会」が主催。遺族や事故体験者など関係者らは、犠牲者の名前が刻まれた「慰霊碑」である「仲よし地蔵」に献花し、手を合わせました。

 遺族会を代表し、校庭のブランコで遊んでいた当時小学3年生の弟を亡くした上間義盛さん(75)があいさつ。「政府は新たに辺野古に基地を建設中で、完成すればさらなる重大な事故が発生する恐れが十分にある」と語りました。

 上間氏は、6月11日に米空軍戦闘機の海上墜落事故が起き、米軍機の緊急着陸・部品落下事故などが相次ぐ中、小学校などの上空を米軍機が飛び続けていることについて取材に答え「現状の改善は県民全体の願いだ。学校上空は絶対に飛ばないでほしい。子どもたちが不安を覚えない空を」と述べました。

 参列した事故体験者の女性(68)は、当時小学4年生。今でも墜落音と事故による炎は鮮明に覚えていて、米軍機の音を聞くと胸がつらくなります。「新基地はいらないし、基地のない沖縄に少しでも向かってほしい」と訴えました。


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