しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月20日(水)

きょうの潮流

 類は友を呼ぶ、同類相求む。そんなことわざが浮かんだ記者会見でした。問題の発覚後、加計学園の理事長がようやく公の場に姿を現しました▼「3年も前のことなので記憶にも記録にもない」。獣医学部の新設をめぐって、愛媛県の文書に書かれていた安倍首相との面会。それを否定した孝太郎氏の言い訳は、首相とそっくりでした。しかも、このことを首相と話したことは一切ないと▼何十年来の友達。仕事の話はやめようというスタンスで―。首相との親密な関係をそう語った加計氏。ならばなぜ学園側は、理事長と面会した首相が「いいね」といったことをことさら強調したのか。そんな「ウソ」をついたのか▼虚偽の情報を伝えたと県に謝罪しましたが、つじつまが合わないことには何も答えず。処分は自身もふくめ減給のみで、これも公文書改ざんやセクハラを起こした財務省の麻生大臣らの責任の取り方と一緒です。とりあえず謝り、形ばかりの処分で十分だと▼いくら口裏を合わせて隠しても、一連の流れが指し示す方向が明らかなのは森友学園も同じです。こちらも安倍昭恵氏の「いい土地ですから前に進めてください」から動きだしました。共産党の辰巳孝太郎参院議員が暴露したように今も政府内で闇のすり合わせが▼ウソもつき通せば真実となる。公人たちのふるまいをみて恐ろしいのは、こんな風潮が世の中にひろがっていくこと。正直者がバカを見るような社会にしないためにも、彼らに責任をきっちりとらせなければ。


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