しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月12日(火)

安倍政権 終わらせる

市民と野党 国会前2万7000人

 ウソとごまかしにまみれた安倍政権の退陣を求める大集会が10日、国会正門前で行われました。2万7000人(主催者発表)が参加。市民の代表や3野党1会派の国会議員がスピーチし、「市民と野党の共闘で、安倍政権を必ず退陣に追い込もう」と訴えました。


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(写真)「安倍内閣総辞職、9条改憲は許さない」と国会にむけて抗議する人たち

 雨が降り続く国会前には、全国各地から市民が集まり、横断歩道を挟んだ両側の歩道には長い列ができました。

 「朝、新聞で集会があることを知って、電車に飛び乗りました」。宮城県石巻市から参加した男性(76)は「ひどい政治を目の前にして、黙っていられなかった。地域でも声をあげて、政治を変えたい」。

 集会は、幅広い23団体でつくる実行委員会が主催。代表してあいさつした総がかり行動実行委員会共同代表の福山真劫(しんごう)さんは「ウソの政治はただちに終わりにしなければいけません」と強調。「私たちと野党が力をあわせれば、必ず退陣に追い込めます」と力を込めました。

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(写真)安倍政権は退陣せよ、と抗議行動に集まった人たち。主催者あいさつするのは福山真劫氏

 国会最終盤に向けて、総がかり行動実行委共同代表の小田川義和さんが行動提起し、「安倍政治を終わらせるまでたたかい続けよう」と呼びかけました。

 3人の孫がいると話す茨城県つくば市の女性(68)は「次の世代のために行動しています。民主主義と平和を守るまっとうな政治をしてほしい。そのために、安倍政権を終わらせたい」と話しました。

疑惑究明・内閣総辞職よびかけ

小池書記局長と3野党・会派

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(写真)声援に応える(左から)共産・小池、無所属・田嶋、立民・福山、社民・吉川の各氏=10日、国会正門前

 日本共産党の小池晃書記局長はスピーチで「改ざん・隠蔽(いんぺい)・捏造(ねつぞう)・セクハラ、もう安倍政権にはお引き取り願おうではありませんか」と述べ、疑惑の真相究明と安倍内閣を総辞職に追い込んでいくことを呼びかけました。

 小池氏は、福田康夫元首相が朝日新聞で“果てない議論の責任は、追及する野党の側にあるのではない。原因をつくった政府が責任を持って解決すべきだ”と指摘していることを上げ、「その通りだ。ウソをつく政治はもう終わりにしよう」と訴え。ウソをつく政治の原因について「安倍首相の答弁の“ウソ”を隠蔽するために、みんな無理なことを言いだした」と指摘しました。

 小池氏は、カジノ実施法案、TPP(環太平洋連携協定)、残業代ゼロ制度を含む「働き方改革」一括法案など「疑惑の陰で悪法をどんどん通そうとしている」と批判。「疑惑を徹底追及し、悪法は徹底審議で廃案に追い込んでいくたたかいを一緒に広げていこう」と呼びかけました。

 小池氏は、自衛隊明記の9条改憲に執念を示す安倍政権について「安倍政権に憲法を語る資格はありません。特定秘密保護法、安保法制=戦争法、そして共謀罪。憲法違反の法律を次々に強行してきました」と述べ、安倍政権は憲法を変えるのではなく憲法を守るべきだと訴えました。

 さらに、安倍政権は国民の怒りを恐れていることを指摘し、「安倍政権は(国民の)怒りが通り過ぎていくのを待っている。国民があきらめるのを待っています。こんな安倍政権に負けるわけにはいかない」と強調し、「安倍政権を倒すために、いまこそ市民と野党の共闘を大きく広げよう」と訴えました。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は「安倍内閣打倒に向けて一致団結して頑張る」と述べました。無所属の会の田嶋要衆院議員は「(安倍政権によって)国民が望んでいない国に変容させられる」と批判。社民党の吉川元幹事長はさまざまな疑惑に関わった省庁が八つになることを指摘し「安倍政権の中にまん延している。ゆがんだ行政の原因は安倍総理です」と訴えました。

 スピーチの後、4人の野党の代表が壇上に並び立つと、参加者は「野党は頑張れ」とコールを送りました。


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