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2018年6月12日(火)

米軍機F15 那覇沖墜落

事故続発 翁長知事が批判

 那覇市の南約80キロの海上で11日早朝、米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属のF15戦闘機が墜落しました。同機は1人乗りでパイロットは緊急脱出し、自衛隊が救助しました。パイロットの命に別条はなく、他に被害は確認されていません。県は在沖米軍に対し、安全が確認されるまで同型機の飛行中止を求め、米側は同日に安全対策を再確認するまで、同型機の飛行訓練を中止すると発表しました。

 翁長雄志知事は県庁で記者団に、沖縄で米軍機の部品落下・緊急着陸も含むトラブルが絶えないことを指摘。「一つも解決しないまま、また新しくF15が落ちた。そういう状況では将来の子や孫に責任が持てない。先進国でこういう国はないのではないか」と批判し、日米政府に抗議する姿勢を示しました。

 県によると、1979年のF15の嘉手納基地への配備以降、沖縄や近海、周辺訓練区域等でのF15の墜落事故は今回で10件目。72年の沖縄の日本復帰以降、ヘリなども含む米軍機の同様の墜落事故では49件目です。

 墜落したのは、7機で飛行訓練していたうちの1機。小野寺五典防衛相は同日午前、記者団に、原因については米軍の方で引き続き調査中と述べ「情報の提供と安全管理の徹底、再発防止策について米側に改めて申し入れた」と語りました。


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