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日本共産党

2018年6月3日(日)

囲まれる命の海

辺野古で進む護岸工事

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(写真)護岸工事が強行されている辺野古南側海上=2日、沖縄県名護市

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(写真)護岸工事に対してカヌーに乗って抗議行動をする人たち=2日、沖縄県名護市の辺野古南側海上

 ガガガガ…。ショベルカーから海に石材を投下するたび、不快な音と砂ぼこりが舞い、エメラルドグリーンの海が白く濁ります。

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う埋め立て予定区域では、貴重な生態系が存在する海を破壊して、急ピッチで護岸工事が進められています。

 昨年夏から米軍キャンプ・シュワブに接する浜辺から伸びてきた護岸は一部区画で直角に曲がり、海を完全に囲い込もうとしています。安倍政権は最短で今夏にも土砂投入を狙っており、新基地阻止のたたかいは大きな正念場を迎えつつあります。

 ただ、護岸はまだ下部工の段階にすぎず、高さが不足しているため、このまま土砂を投入すれば高波にさらされ、護岸の外に流出する危険があると指摘されています。

 現場では連日、抗議船とカヌーが繰り出し、工事を監視し、抗議するたたかいが続いています。2日は18艇のカヌー隊が海上保安庁から身柄拘束を繰り返されながら、「サンゴを殺すな」「NО WAR」などのプラカードを掲げ、抗議を続けました。


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