しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月31日(木)

自民の参院選挙制度改定案

“党内事情解消”目的

穀田氏が会見で批判

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は30日、国会内での記者会見で、自民党が29日までにまとめた参院選挙制度改定案について、「合区」で自党が擁立できない県の候補を比例区で優先的に当選させるために比例区の一部に「拘束名簿式」を導入するもので、「まさしくご都合主義だ」と批判しました。

 穀田氏は、参院で重ねられてきた議論の結果、選挙区の1票の格差是正のための「抜本的改革」が必要だということが全体の合意となり、各党が提案を行い、議論を行ってきた経過を紹介。西岡武夫参院議長(当時)が「総定数242は減らさない」「全国9ブロック比例代表制」という「西岡試案」を提案したことにもふれ、「そういう議論の経過をまったく無視し、国会会期延長と絡めて唐突に自民党が出してきたのが今回の改定案の最大の特徴だ」と強調しました。

 その上で、「この議論の経過のなかで一貫して定数減には反対してきた党として、定数を増やすことは当然だと考える」としつつ、一部拘束名簿式の導入は「自民党の“党内事情”解消のために制度を変えるというもので、まったくの本末転倒だ」と批判しました。


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