しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月26日(土)

医師不足の実態深刻

倉林氏“健康のため増員を”

参院厚労委

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(写真)質問する倉林明子議員=17日、参院厚労委

 日本共産党の倉林明子議員は17日の参院厚生労働委員会で、医師の人員不足と長時間労働の問題を取り上げ、医療の安全と医師の健康のために診療報酬引き上げと増員を求めました。

 経済協力開発機構(OECD)調査で、日本の人口1000人当たりの臨床医数は加盟国の下から4番目、病床100床当たり医師数でイギリスは日本の7・5倍、フランス、ドイツは3・7倍です。武田俊彦医政局長は、「日本は諸外国より病床数が多い。近年、医学部の定員を増やしている」などと言い訳しましたが、医師不足を否定できませんでした。

 倉林氏は、フランスの医師は、週の労働時間が48時間、当直後24時間休息の義務付けとなっていると紹介し「これが目指すべき医師の働き方ではないか」と指摘。厚労省が2028年には医師数が充足すると推計していることについて「時間外・休日労働も含めて推計しているのか。多くの医師は労働時間が自己申告制で正確ではない。推計をやり直し、医師を増員すべきだ」と主張しました。

 加藤勝信厚労相は「医師の養成数、時間外労働など、医師の働き方改革に関する検討会での議論を踏まえていく」と述べました。


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