しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月12日(土)

愛媛県知事の招致要求

加計疑惑 野党、拒む与党を批判

 加計学園の獣医学部新設をめぐる疑惑に関し11日、野党側は与党に対し、14日の衆参両院予算委員会の集中審議で中村時広・愛媛県知事を参考人招致するよう要求しました。同県は、柳瀬唯夫元首相秘書官が首相官邸で県職員らと面会し「本件は、首相案件」などと発言したと記録した県作成文書を公表しています。自民党は、中村知事は「面会の現場にいた人物ではない」などとし、まともな理由も示さず拒否しました。

 柳瀬氏は10日の衆参予算委の参考人質疑で、官邸で3回も加計学園関係者と面会したことを認めながら、県職員らの同席について「いたかどうかわからない」「記録が残っていない」と答弁。県作成の文書の内容を大筋では否定できませんでしたが、「首相案件」発言については「伝えたかった趣旨とは違う」と述べました。

 与党が中村知事の参考人招致を拒んだことを受けて、衆院予算委員である日本共産党の藤野保史、立憲民主党の逢坂誠二、国民民主党の津村啓介の各氏は共同で記者会見し、与党の姿勢を批判。逢坂氏は「柳瀬氏の話は(愛媛県側の説明と)違っているのではないか。愛媛県知事の話も聞かなければならない。(面会で)県職員が発言をしたとされる要旨のメモも発表された」と述べました。藤野氏は、中村知事が招致に応じる用意があると表明していることにふれ、「首相は『全容解明』と言っているが、与党が参考人招致を拒むのはそれに反するものだ」と指摘しました。


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