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2018年5月12日(土)

柳瀬氏の名刺を公表

愛媛県知事会見 面会内容異なる説明

「真実語ってない」

 柳瀬唯夫元首相秘書官が学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり国会の参考人質疑(10日)で愛媛県が作成した面会記録にある「本件は、首相案件」との発言を否定したことについて、中村時広県知事は11日、記者会見で「誠心誠意、全ての真実を語っていない」と批判しました。会見後、県は2015年4月2日に交換した柳瀬氏の名刺などを公表しました。

 柳瀬氏は参考人質疑で「首相案件」とは、国家戦略特区全体をさすと説明。「普段から首相という言葉は使わないので違和感がある」としていました。中村知事は「地方では総理という言い方はあまりしない。総理も首相も同義語だ」と指摘。県の面会記録について「職員はありのままに書いている」と述べました。

 学園の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会した際、下村博文文部科学相(当時)の話題が出たという面会記録の内容についても中村知事は「(面会記録の)とおりです」と語りました。

 柳瀬氏は質疑で学園幹部との面会は認めたものの、県や今治市は記憶にないと繰り返しました。面会ではもっぱら学園側の東大名誉教授が発言したと答弁しました。

 中村知事によると面会したのは学園関係者を含め6人で、全員がメインテーブルに座り、柳瀬氏と話したといいます。また東大名誉教授はこの場にいなかったと指摘しました。

 一方、県が公表した名刺には赤い押印で「27・4・―2」と面会の日付が押されていました。面会について中村知事は、「県庁職員は県を代表して県の立場を説明した」と強調しました。

 県は職員が記憶していた説明内容をメモにして公表。ここには、獣医学部新設について県と市の取り組みなど3項目について説明内容が記載されています。


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