しんぶん赤旗

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2018年5月10日(木)

柳瀬氏メール“未確認”

文科省 畑野氏、調査を要求

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(写真)質問する畑野君枝議員=9日、衆院文科委

 日本共産党の畑野君枝議員は9日の衆院文部科学委員会で、2015年4月2日の柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と加計学園関係者らとの面会予定を伝える内容の内閣府から文科省にあてたメールについてただしました。

 メールには、同学園と愛媛県、今治市の職員と内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)が面会し、藤原氏が国家戦略特区を活用して獣医学部を新設するよう助言したことが記され、「本日15時から柳瀬総理秘書官とも面会するようです」と書いていました。

 畑野氏は「藤原次長や柳瀬氏と面会したのは事実ではないか」と質問。文科省の藤原誠官房長は、メールの存在は認めたものの「内容について文科省として確認していない」と答えました。畑野氏は「メールを出した人に事実ですねと確認すればいいではないか」と同省の無責任な姿勢を批判しました。

 畑野氏は、メールについて「今治市が特区に獣医学部新設を申請する2カ月前に懇切丁寧なアドバイスを与えていたことを示す文書だ」と指摘。「加計ありきでレールを敷いてきたのではないか。改めて調査すべきだ」とただしました。林芳正文科相は「特区の枠組みの中で関係省庁合意の下で適切に進められてきた」と従来の答弁を繰り返し、再調査には言及しませんでした。


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