しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月2日(水)

きょうの潮流

 夏日の日差しに木々の緑が映え、さわやかな風が吹きぬけていきます。地域の労働者や市民が集ったメーデー会場。世代をこえて連帯する人びとが、たたかいのこぶしを高々と▼安倍政権が今国会の最重要という「働かせ方」大改悪。衆院の審議入りが強行されるなかでの開催です。長時間労働を規制せよ、過労死を合法化させるな、最低時給を1500円に、8時間働けば人間らしく暮らせる社会を―▼法案の大きな柱「高度プロフェッショナル制度」は労働時間の規制を外し、残業代も払わず、過労死を促進するもの。働かせる側にたって働く人の願いに逆行する法案を押し通そうとする政権に怒りがわきあがりました▼「長時間労働の是正や柔軟で多様な働き方、同一労働同一賃金などの実現に向けた法案」。連合のメーデー大会で加藤厚労相は理解をもとめました。しかし厚労省は法案のもとになるデータをねつ造。野村不動産で裁量労働を違法適用された社員が過労死した事実も隠していました▼いま国会は都合が悪ければ何でも隠ぺいする政権のもとで、まともな審議などできない前代未聞の事態に。共産党の志位委員長はメーデーのあいさつで「ウソのない正直な政治をつくろう」と呼びかけました▼歌声も高らかな会場。労働者の権利や憲法、平和、民主主義を守ろうという要求とともに、安倍政権を倒し新しい政治をつくろうとの声が次つぎに。全国の街々に響きわたった政治の一新。それは労働者の生活と命にも直結しています。


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