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2018年4月30日(月)

NHK「森友」報道 少なさ際立つ

“昭恵夫人隠し”徹底■“政局報道”に終始

山下議員への“内部告発”もとに検証

 前代未聞の「森友」公文書改ざん事件を報じるNHKニュースに対し、本紙読者から「追及不足」などの声が寄せられました。実際、NHK幹部が官邸や自民党に忖度(そんたく)した「指示」を出していたとする“内部告発”が日本共産党の山下芳生参院議員のもとに届いています。放送された内容はどうだったのか、詳細に検証しました。(取材班)


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(写真)NHK会長に対し内部告発文書について質問する山下芳生議員=3月29日、参院総務委

 山下議員のもとにNHKの関係者が書いたとみられる文書が届いたのは3月26日。それによると、実名で記されたNHK幹部が「ニュース7」「ニュースウオッチ9」「おはよう日本」などのニュース番組の編集責任者に対し、「森友問題」の報じ方について「トップニュースで伝えるな」「トップでもしかたないが、放送尺は3分半以内に」「(安倍)昭恵さんの映像は使うな」「前川前文科次官の講演問題と連続して伝えるな」などと細かな指示を出していたとしています。

総放送時間に差

 これらの「指示」が、本当に番組に反映されたのでしょうか。

 「朝日」が森友文書改ざんをスクープした3月2日から、佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問が行われた27日まで、「ニュース7」(N7)と「ニュースウオッチ9」(NW9)の「森友報道」すべてを視聴。さらにテレビ朝日系「報道ステーション」(報ステ)、TBS系「NEWS23」(23)と比較検討しました。

 この結果、「トップニュースで扱うな」と「前川氏の問題と連続して伝えるな」という点は、4番組で大きな差異は確認できませんでした。「放送尺は3分半以内」については、30分番組の「N7」で8回該当しました。森友問題を扱った24回のうちの3分の1を占めますが、各番組の放送時間が異なるために単純に比較はできません。

 しかし、「森友」ニュースの総放送時間を見ると、60分番組の「NW9」は約2時間51分。CMを除いた実質放送時間が60分の「報ステ」は約4時間9分。同48分(金曜日は37分)の「23」は約2時間55分。「NW9」の少なさが際立ちます。

「改ざん」使わず

 さらに明確になったのが、NHKの徹底した“昭恵夫人隠し”です。3月12日に財務省が公表した改ざん前の文書で、国有地の不当な値引きの背景に夫人の存在があったことが大きくクローズアップされました。それを裏付ける資料として、昭恵夫人と籠池夫妻が学園建設予定地前で撮影した写真や、夫人が学園を訪問・講演して教育方針を絶賛した映像を、各局のニュース番組は繰り返し使いました。

 「報ステ」は同写真を2回、映像を4回。「23」は写真を7回、映像を8回。これに対し、「N7」はなし。「NW9」は12日にイメージ映像を数秒流しただけで、学園と関連する写真や映像を使いませんでした。映像だけでなく、数々の交渉を録音した音声も一切使わない姿勢は異様です。

 報道内容も、「報ステ」や「23」にくらべて、「N7」「NW9」が国会内の動きを淡々と伝える“政局報道”に終始していました。また、12日以後、各局が「書き換え」から「改ざん」に改めるなか、NHKだけは27日に政府が「改ざん」と認めるまで「書き換え」を貫き通しました。

文書を否定せず

 山下議員は、3月29日の総務委員会で内部告発文書を示し、「自ら圧力にすり寄っていくという実態があるのではないか」とNHKを追及。上田良一会長は「公平公正、自主自律を貫いている」と一般論を述べるだけで、文書の内容について特に否定しませんでした。

 「本来は受信料制度で最も独立性が担保されているはずの公共放送が、政権寄りになっていると長く指摘されている」。山下議員は、NHK自らが政治権力からの圧力や注文をきっぱり断つよう求めました。NHKの今後の報道姿勢が問われています。

表:「森友」疑惑をどう報じたか

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