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2018年4月14日(土)

保管知りながら「ない」

井上氏追及受け 統幕長認める

南スーダン日報

 河野克俊統合幕僚長は12日の記者会見で、昨年1月27日時点で南スーダンPKО(国連平和維持活動)派兵部隊の「日報」が陸上自衛隊に保管されていると報告を受けながら、同年3月16日の記者会見で「陸上自衛隊にあるとされる日報を確認したことはない」と、事実と異なる見解を示したことを認めました。

 この問題は12日の参院外交防衛委員会で日本共産党の井上哲士議員が取り上げ、当時、統合幕僚監部総括官だった防衛省の辰己昌良官房審議官が昨年1月27日、河野氏と黒江哲郎防衛事務次官(当時)に、陸自で日報が発見されたと報告したことを認めました。

 河野氏は会見で井上氏の質疑について聞かれ、事実関係を認めた上で、「1月25日に統幕から日報が発見された。さらに(辰己氏から)陸自に個人データとして日報が残っているようだが、これは情報公開対象ではないので、統幕から出すという報告を受けたので、それで了解した」と説明。また、2月に日報の「ステータス」について防衛省内で事務次官と陸上幕僚監部の間で協議が行われていたものの、そこには関与していなかったため、「個人データ」だと言われた日報の扱いについて承知していなかったと釈明しました。

 南スーダン日報をめぐる特別防衛監察では、こうした河野氏の対応は一切、明らかにされていません。


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