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日本共産党

2018年4月13日(金)

昭恵氏名記載 官房長官に未報告

辰巳氏“信ずるに値せず”

参院委

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(写真)質問する辰巳孝太郎議員=12日、参院財金委

 日本共産党の辰巳孝太郎議員は12日の参院財政金融委員会で、財務省が森友学園に関する決裁文書に安倍昭恵首相夫人の名前が記されていたことを官房長官に報告しなかったと説明している点について、「とても信じられない」と追及しました。

 財務省の当時理財局長だった佐川宣寿氏と、大臣官房総括審議官だった太田充氏(現理財局長)、国有財産企画課長として決裁文書を決裁した一人の中村稔氏(現理財局総務課長)が17年2月22日に菅義偉官房長官に森友問題の経過を説明しています。この際、決裁文書に昭恵氏の名前が記されていることを財務省が報告しなかったとした点について、太田理財局長は、中村氏が「(決裁文書を)ちゃんと見ていなかった」(11日)と弁明しています。

 これに対し、辰巳氏は、中村氏が仮に決裁文書の中身を見ずに決裁したとしても、昭恵氏の現地視察や決裁文書に名前があることなど本省の担当者として全てを知る立場にあり、報告しなかったとは信じがたいと追及しました。太田理財局長は「(中村氏が)決裁の前の時点で中身について聞いている」としながらも、「(中村氏が)経緯を全部把握していたのかは本人に確認しないと答弁できない」などと主張。辰巳氏は、中村氏らの国会招致を求めました。

 さらに、辰巳氏は財務省近畿財務局が国土交通省大阪航空局に国有地値引きの根拠とした地中ごみの積算量を増やすよう依頼していたと報じられた点について、「これが事実なら背任に問われる可能性がある」と追及。太田理財局長は「事実を調査して報告する」と述べました。


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