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2018年4月5日(木)

去年3月「日報」確認

陸自イラク派兵 稲田防衛相(当時)に報告せず

 陸上自衛隊イラク派兵部隊の「日報」が見つかった問題で、陸上自衛隊研究本部が昨年3月27日に日報の存在を確認していたにもかかわらず、当時の稲田朋美防衛相や政務三役などに報告していなかったことが分かりました。同日夜、小野寺五典防衛相が記者会見で明らかにしました。

 昨年2月、南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報との関連で、国会でイラク派兵の日報の有無が追及されていました。防衛省はこれまで、昨年の2月から3月にかけて、今回保存が確認された陸上自衛隊の研究本部で探したものの、見つからなかったと説明。今年4月2日に存在が確認された際も、1月12日に研究本部から陸上幕僚監部総務課に伝えられたとしていますが、いつ見つかったのかははっきりしていませんでした。

 小野寺氏は、「去年3月から開始した南スーダンのPKO部隊の日報問題の特別防衛監察の過程で、去年3月27日に外付けハードディスクからイラクの活動の日報が発見されていたことがわかった。しかし、研究本部訓練センター長以下がその存在を確認していたにもかかわらず、稲田元防衛大臣らに報告していなかったとの説明があった。大きな問題であり、大変遺憾だ」と述べました。

 また、大野敬太郎政務官をトップに調査チームを立ち上げ、事実関係が明らかになった時点で厳正な措置を取るとしています。


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