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2018年3月31日(土)

米軍機が低空飛行 奄美大島

住民が動画撮影 山の稜線すれすれ

写真

(写真)山間地を低空飛行するMC130特殊作戦機とみられる米軍機。山の稜線すれすれで飛び去りました=27日午後2時15分ごろ、鹿児島県奄美市朝戸地区(児玉拓さん撮影)

 鹿児島県奄美大島でオスプレイなどの米軍機の低空飛行が問題になっているなか、山間地で低空飛行する米軍機を目撃した住民が撮影した動画が30日、明らかになりました。

 27日午後2時15分ごろ、仕事で通りかかった奄美市朝戸地区で、児玉拓さん(51)が接近する米軍機に気づき、携帯電話のカメラを空に向けてビデオ撮影したといいます。

 「電線の真上を爆音をまき散らしながら山の方向に飛び去った。すごい低さでびっくりした」と児玉さん。

 同時刻、付近の畑で作業中の田中孝次朗さん(56)も頭上を爆音で飛び去る米軍機に驚き、目で追うと「山に追突するような低空飛行で稜線(りょうせん)すれすれに姿を消した。この日は夜間も低空飛行をした。こんな危険な飛行は許されない」と怒ります。

 動画をみた米軍機に詳しい紙谷敏弘日本平和委員会調査研究員(57)は、「沖縄県名護市の海岸にオスプレイを墜落、大破させた空中給油機能をもつMC130特殊作戦機の同型機だ。翼の下に燃料タンクをつりさげ、外側の小型の容器には給油ホースが入っている。オスプレイの“相棒”として奄美大島などで訓練している」。 奄美大島ではオスプレイが普天間基地に配備された2012年以来、奄美群島から沖縄列島を結ぶ飛行ルート「パープル・ルート」が設定され、昼夜を問わない低空飛行などが日常化しています。


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