しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年3月29日(木)

年金 委託業者のデータ入力ミス

委託推進見直し要求

高橋氏「職員自身がやれる」

衆院委

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=28日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は28日の衆院厚生労働委員会で、日本年金機構がデータ入力を委託した業者が中国の業者に再委託していた問題について「外部委託推進という(年金機構の)基本計画そのものを見直せ」とただしました。

 年金機構は、委託業者のSAY企画による入力ミスや入力漏れ、再委託が発覚した後も2月5日まで4回約18万人のデータ入力を委託していました。高橋氏は「情報流出や二次被害の恐れを想像しなかったのか」と質問。加藤勝信厚労相は「そこまで頭が回っていなかった」と認めました。

 高橋氏は、2013年に外部委託した約500万件の入力データの半数以上を、委託業者の習熟度に不安を感じた職員が処理していたと会計検査院から指摘されていたとして、逆に「職員自身がやれる。無理して外部委託する必要はないことを示している」と強調しました。加藤厚労相は「話のあった点も含め議論しなければならない」との認識を示しました。

 高橋氏は、社会保険庁を分限免職された後も「まちかど年金相談」などで年金の啓発に取り組んでいる元職員もいるとして「経験ある職員を採用すべきだ」と提案しました。加藤厚労相は新採用の予定がないと答弁。高橋氏は「人材確保こそ安心の年金につながる」と重ねて求めました。


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