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2018年3月27日(火)

年金過少支給 20億円に

委託先の入力ミス 10万4千人

機構 ずさん運営

 公的年金の過少支給問題で、日本年金機構は26日、個人データ入力を委託した東京都内の情報処理会社での誤入力や入力漏れによって、本来より少ない年金が支給された受給者数は約10万4千人にのぼり、総額が20億円を超えることを明らかにしました。国民の老後の生活を保障するための年金をめぐって、機構のずさんな運営姿勢が厳しく問われることになります。

 日本年金機構はこの情報処理会社に対し、年金受給者延べ約1300万人の入力業務を委託。これまで、年金に所得税がかかる人が提出する控除申告書に関する入力ミスが約31万8千人分、申告書を期限内に提出したのに会社の入力漏れで「未申告」とされた約8万4千人分が判明し、機構が年金支給額への影響を調べていました。

 国や機構の発表では、2月に支給した年金(昨年12月と今年1月の2カ月分)の過少支給は、1人あたりの減少額は最高5万円で、全体で20億1千万円にのぼりました。次回4月の支給時に、少なかった2月分の支給額を支払うとしています。

 一方、入力ミスによって受給者約4万5千人に総額約8千万円を多く支給していたことも示しました。


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