しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年3月11日(日)

内政も外交も大破綻の安倍政権 日本共産党綱領が光る

全国青年・学生部長会議 志位委員長が発言

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(写真)発言する志位和夫委員長=10日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は10日、党本部で開かれた全国青年・学生部長会議で行った発言のなかで、現在の情勢の特徴について語り、「安倍政権が、内政でも外交でも八方ふさがりの大破綻に陥っている」と指摘するとともに、それとの対比で、日本共産党綱領の力が際立っていると強調しました。

 このなかで志位氏は、米朝首脳会談が5月末までに開催される動きとなるなど、朝鮮半島をめぐって情勢の前向きの激変が起こっていることに言及。北朝鮮問題に対して、対話否定・圧力一辺倒の対応に終始してきた安倍政権が情勢の激変についていけず、南北対話、米朝対話の動きを前にして、「深刻な政策破綻におちいっている」と批判しました。

 これに対し、日本共産党が一貫して「対話による平和的解決」を訴え、「米朝が直接対話に踏み出す」ことを繰り返し提唱、関係各国や日本政府に働き掛けてきたことを紹介し、「この根本には党綱領の力がある」と指摘しました。

 志位氏は、トランプ米新政権の誕生直後、オバマ前政権時代の「戦略的忍耐」と呼ばれる北朝鮮政策の変更の動きに着目し、「米国は北朝鮮との外交交渉の中で非核化を迫る方針をとるべきだ」(2017年2月19日のNHK番組)と提唱し、関係各国に働きかけをおこなったことを紹介しました。

 さらに米朝の軍事衝突の危機が高まるなかで、志位氏は、「危機打開のため米朝は無条件で直接対話を」と題する声明を発表し(17年8月12日)、関係各国に働きかけたことを紹介。米朝間で軍事的挑発の応酬がエスカレートしていることに警鐘を鳴らすと同時に、米政権内で米朝間の交渉を示唆する声が出ていたことに注目し、日本政府こそ「対話による平和的解決」に力を尽くすよう提起したことを紹介しました。

 志位氏は、「北朝鮮をめぐる危機的な情勢のあらゆる段階で、米国トランプ政権が、軍事的選択肢とともに外交的選択肢をもっていることを見定め、一貫して外交による平和的解決の選択肢をとるべきだと働きかけてきた。そして、その方向で事態が動いていることは重要だ」と強調。わが党がこうした対応ができたその根本に、米国の軍事的覇権主義を批判するとともに、外交的解決の動きも起こり得るという、“二つの側面”で米国の動向をリアルに捉えてきた党綱領の立場があると述べ、「安倍政権の外交破綻との対比でも党綱領の力が光っている」と力説しました。


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