しんぶん赤旗

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2018年2月22日(木)

F16、事故後も飛行

米軍三沢基地 住民が抗議

 米軍三沢基地(青森県三沢市)のF16戦闘機が小川原湖(同県東北町)に燃料タンク2本を投棄(20日)した問題で、米軍が事故後もF16の訓練を続けていることが21日、本紙の調べで分かりました。東北町は事故当日に蛯名鉱治町長が同基地のスコット・ジョーブ司令官に飛行停止を申し入れていました。訓練の強行に、住民らは三沢基地ゲート前で抗議の声をあげました。

 米軍三沢基地の報道担当者は本紙の取材に「詳細は言えないが、通常通り訓練をしている」と回答。事故原因も究明しないまま訓練を続けていることを明らかにしました。

 三沢市基地渉外課の担当者によると、「事故があったのに、今朝も爆音が聞こえる。飛行をしたのではないか」などと、住民から苦情や問い合わせの電話が殺到。担当者は、「事故後、(米軍側から)『整備・点検中』との連絡が入ったが、それ以降、情報がない」と困惑した様子で話しました。

 日本共産党の市川俊光東北町議と奥本菜保巳・前三沢市議は、東北防衛局三沢防衛事務所を訪れ、F16の飛行中止を求める米軍司令官宛ての要請書を提出。その後、吹雪のなか三沢基地ゲート前で、抗議宣伝を行いました。

 この問題では日本共産党の高橋千鶴子議員が墜落当日の衆院予算委員会で安倍晋三首相に対し、「訓練はやめるべきだ」と追及。安倍首相は飛行停止にはふれず、「米側に原因究明、再発防止を申し入れた」と答弁。高橋氏は、各地の米軍機事故で原因究明しないまま飛行が再開されたことを指摘し、厳しい対処を求めていました。(青森県・藤原朱)


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