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2018年2月21日(水)

かえでの森こども園不当解雇

保育士が全面勝訴

熊本地裁

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(写真)勝訴を喜ぶ(左から2人目)吉原さんと支援者ら=20日、熊本地裁前

 熊本県合志市の保育園「かえでの森こども園」を不当解雇された保育士の吉原一さん(41)=ローカルユニオン熊本=が、保育園を運営する社会福祉法人「佳徳会」を相手取り、解雇の撤回と未払い賃金の支払いを求めた裁判の判決が20日、熊本地裁(鹿田あゆみ裁判官)であり、解雇無効など全面勝訴しました。

 裁判では無期雇用か有期雇用かが争われ、判決は無期雇用と認定。法人側の主張する解雇理由についても「解雇相当とは認められない。解雇権の濫(らん)用だ」とし、解雇無効(職場復帰は判決確定後)や月18万9500円の賃金の支払い、慰謝料40万円(内弁護費用10万円)などを言い渡しました。

 報告集会で支援者らに謝辞を述べた吉原さんは「長く感じた」と裁判について語り「早く職場復帰を果たしたい」と話しました。

 県労連(楳本=うめもと=光男議長)は佳徳会に控訴断念と早期の職場復帰を求めるとしています。

 「かえでの森こども園」は、ハンセン病療養所「菊池恵楓園」を子どもの声がする場所にしたいとの願いに応え誘致されたもの。原告側の国宗直子弁護士は、恵楓園を「人権のふるさと」だと自覚し改善するよう求めたいと話しました。


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