しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年2月17日(土)

値引き要請 理財局「把握」

宮本徹氏追及 森友疑惑 新音声データ

 日本共産党の宮本徹議員は16日の衆院財務金融委員会で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の佐川宣寿前理財局長(現国税庁長官)の答弁に関して、新たな音声データを基に追及しました。

 佐川氏は昨年3月、「価格を提示したこともないし、先方からいくらで買いたいと希望があったこともない」と述べています。

 宮本氏は、音声データに学園側弁護士の「1億5千万円かかる分、それより低い金額で買いたい」という発言が残っているとして、「この発言を自身で確認したか」とただしました。太田充理財局長は、金額が示されたことは「部下職員から教えてもらって把握している」と初めて認めました。

 宮本氏は「佐川前理財局長の答弁は虚偽答弁だ」と批判。実際に1億5千万円以内で買わせるために8・2億円の値引きを行ったと指摘しました。

 宮本氏は、値引きの原因であるゴミについて、学園側が「国が埋め戻しを指示した」と主張したが、残っているゴミには国が撤去すべき義務はあるのかとただすと、太田局長は「先方の責任」と答弁。宮本氏は「ゴミを残したのが森友学園の責任なら損害賠償請求の話にならない。ところがわざわざ国が『新たな埋設物』という主張をする。本当に不思議な話だ」として、引き続き追及すると述べました。


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