しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年2月16日(金)

除雪待ったなし

福井豪雪 井上・田村議員が調査

農業ハウス被害甚大 ■ 国に必要な支援訴え

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(写真)被害を受けたビニールハウスを前に話を聞く(左から)井上議員、吉田さん、金元町議=15日、福井県永平寺町

 「これから雨で雪が重くなる前に屋根の雪下ろしをしないと家がつぶれかねない」。記録的豪雪に見舞われ懸命な復旧作業に追われる福井県。14、15の両日、福井県入りした日本共産党豪雪被害対策本部の井上哲士参院議員、田村貴昭衆院議員に対し、被災住民から一刻も早い道路の除排雪・雪下ろしを求める声が相次ぎました。

 福井市では7日に平年の7倍の積雪147センチを記録。その後も13日まで断続的に降雪があり、市内の道路の除雪作業エリア410カ所のうち、作業完了したのは13日夕方までに164カ所(40%)で、6割が残されたまま。市内の生活道路除雪は手つかずのところも多く、福井市は17日をめどに完了させたいとしています。

 聞き取り調査には、共産党の佐藤正雄県議、福井市の西村公子、鈴木正樹両市議、永平寺町の金元直栄町議らが同行しました。

 県内の農業ハウス被害は現時点で604棟。雪に埋もれたままで確認が取れないところもあり、被害拡大が予想されます。

 福井市に隣接する永平寺町では、農業用ビニールハウスの支柱が雪の重みで曲がり無残な姿をさらしていました。農事組合法人の吉田峰雄組合長は、「昨年秋の台風21号でもハウスがやられた。かろうじてもっていた園芸用ハウスが今回の雪でやられた」と肩を落とします。園芸用ハウスを稲の育苗(いくびょう)に使いたくても目的外使用の場合、補助金の返還が求められるので、「柔軟な運用をしてほしい」とも。

 自治体との懇談では山田賢一副知事や福井市の東村新一市長らが応対。山田副知事は、災害救助法が適用されたので1人暮らし高齢者の屋根の雪下ろし費用活用へ、市町村と連携したいと述べました。福井市は、除雪の当初予算4・5億円に対し、今回の豪雪で50億円を見込み、国への財政支援を求めました。

 井上参院議員は、災害支援制度の運用は、この間、地元の働きかけを背景に柔軟になっているので、党としても、福井県の実情を伝え、必要な支援ができるよう働きかけたいとこたえました。


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