しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

2018年2月2日(金)

きょうの潮流

 天下分け目の大激戦となっている沖縄・名護の市長選は、いよいよ勝敗を決する「三日攻防」に突入しました。4日の投票日に向けて、両陣営の熱気が急激に高まっています▼この選挙戦、対決構図は鮮明です。「辺野古新基地ノー」の民意を背に、市民が支える稲嶺ススム現市長と、民意も法も無視し、新基地をゴリ押しする安倍政権が丸抱えの自民党候補との一騎打ちです▼ただ、こうした選挙構図では勝てるはずがないと、自民党候補は「辺野古のへの字も言わない」、稲嶺市政を「停滞・衰退の2期8年」と描き、「経済振興」「子育て支援」に特化した戦術をとってきました。いわく「子や孫の未来のため」だと▼しかし、稲嶺市政は県内11市で初めて中学卒業まで通院・入院無料を実現するなど、豊かな実績があります。何より、「子や孫のため」というなら、耐用年数200年、オスプレイ100機、米軍3200人増という新基地に一切触れないのは、あまりに無責任です▼稲嶺市長は1日の遊説で、小学生から受け取ったという手紙を紹介しました。「オスプレイが飛んでいない普通の暮らしをしたい。戦争がおきてほしくない。だから基地はいやです」。こうした声に応えることが、真に「子や孫のため」だと、稲嶺市長は訴えます。メディア各社の情勢調査でも、「辺野古」が最大争点だということがはっきりしました。稲嶺市長の大義は鮮明です▼ただ、相手は国家権力を総動員しています。厳しい選挙戦、まだまだこれからです。


pageup