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2018年1月22日(月)

きょうの潮流

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 英語を使えるようになるには度胸も必要だが、先立つものは語い。単語や語句を知らなければ言いたいことも言えない。何かの問題について議論するとなれば1万語はほしいところ▼同時通訳の草分け、鳥飼玖美子さんが著書『本物の英語力』で述べています。NHK「ニュースで英会話」の講師でもおなじみの鳥飼さんは以前、トランプ米大統領の就任演説を聞いて、心に何も響かず失望したと新聞紙上で語っていました▼文章が短く、日常会話でも使われるやさしい言葉なので大衆受けする。しかし誇張した表現や、複雑な世界を単純化する断定的な口調からは格調も教養も感じられない。空虚な言葉を力強く語るだけでは、米国が今後どこに向かうのか不安になると▼驚きと嘆きにつつまれた就任から1年。トランプ氏の言動は内外に混乱や分断をもたらし、世界から反発を招いてきました。最近も米国への移民が多い中米やアフリカの国を下品な言葉で指したとして怒りをひろげています▼差別や偽りを平気で口にしながら、批判や都合の悪い報道を攻撃する姿勢も相変わらず。みずから「フェイクニュース大賞」を発表。選ばれたノーベル賞経済学者のクルーグマン教授は「ほんとうのトランプショックはこれから始まる」と警告しています▼対立を呼び、孤立を深めていくトランプ大統領。乱暴な物言いや一方的な決めつけは己の無知や偏見、ごう慢さをさらけ出します。そんな人物に付き従う、どこかの首相も似た者同士ということか。


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