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2017年12月31日(日)

きょうの潮流

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 2017年の大みそか。みなさんはどんな思いで暮れていく年をふり返り、新しい年を迎えようとしているでしょうか▼ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず―。鴨長明『方丈記』の書き出しです。過ぎ去った時は取り返しがつかないからこそ、人は今を大切に生きることに気付かされます。たとえ日付や年で区切ろうとも、時は流れていきます▼私たちが時間の流れを感じるとき、そこには何らかのものの動きや変化が必ず伴います。実感はあるのに実体がない不思議な“時”。最新の物理学では時間は空間・物質・力を含む巨大な構造の一部であると考えられ、その正体は宇宙の解明にもつながると(『時間とはなんだろう』)▼人の世も生生流転。動かないように見えても変化はつねに。そんな目で今年の政治や社会を顧みれば、1強といわれる安倍政権への不満や不信が際立ちました。対する市民と野党の共闘は逆流や分断のなかで鍛えられ、各地で新たな絆も生まれました▼米国第一のトランプ米大統領の言動や、北朝鮮の無法ばかり目立った世界を見ても前進の動きは確かに。人類史で初めて核兵器を違法とする条約が多くの国の政府や市民、被爆者の努力によって採択され、貢献した民間の国際組織がノーベル平和賞を受けました▼まさしく社会の進歩と平和な世界をめざす人びとが主役となって躍り出た年。〈去年(こぞ)今年貫く棒の如(ごと)きもの〉(高浜虚子)。時のように年をまたいでも止まらずに続く、太く大きな流れです。


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