2017年12月10日(日)
米軍機が連日時間外離着陸
岩国基地・3日連続 市は容認し非公表
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米軍岩国基地(山口県岩国市)の戦闘機が8日までの3日連続で、滑走路の運用時間(午前6時半〜午後11時)外に離着陸しました。滑走路から約2キロ離れた住宅街では、午前0時すぎや午前5時ごろに90デシベル前後の爆音を測定。事前に連絡を受けていた市は時間外運用を容認した上で、米軍の要請に応えて公表しませんでした。
市によると、JR岩国駅に近く、滑走路の北端から約2キロの住宅街に設置する騒音測定器で6日午前0時22分、騒々しい工場内に相当する91デシベルを記録。7日は午前0時16分に88デシベル、午前5時6分に81デシベル、8日は午前6時26分に90デシベルを測定しました。
市内の別の測定値から、6、7の両日はいずれも午前0時20分と午前5時、8日は午前6時半ごろに離着陸したとみられます。
市は連日、米軍から事前に時間外運用の連絡を受け、いずれも容認。「事前の公表は差し控えてほしい」との要請にも従いました。
本紙は8日午前6時25分ごろ、同基地所属のF35Bステルス戦闘機とみられる4機が北へ離陸するのを確認。東回りに旋回して西へ飛行したようで、爆音は5分ほど続きました。
滑走路の南端から約2キロの自宅で就寝中、爆音に起こされたという県平和委員会の吉岡光則会長は「日本国憲法の下では軍用機の音で生活が脅かされることはあってはならない」と話しました。