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2017年12月7日(木)

きょうの潮流

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 才能とは、継続すること。一瞬のきらめきやひらめきではなく、地道に確実に、一歩一歩進み続ける。情熱を維持できる。それが、いちばんの才能だと思っています―▼将棋の羽生善治さんが前にテレビのインタビューで語っていました。単に勝った負けたではなく、真剣勝負の中に新しい発見や意外性、おもしろみを見つける。あえて冒険的な手を打ってみる。それがモチベーションにつながると▼情報化時代にあって日進月歩の世界。つねに柔軟な考え方で新しいものを取り入れてきた第一人者が永世七冠の偉業を成し遂げました。永世とは名人の通算5期などタイトルごとにある条件に達した棋士に与えられる称号。一つでも至難の業といわれています▼19歳で初タイトル。20代の頃には史上初の7冠独占を達成しましたが、その後は若手の台頭もあり試行錯誤。しかし変化を恐れず、将棋の幅を広げてきました。永世七冠がかかった対局でも、「自分なりに思い切った手を指せた」▼挑戦する勇気を忘れず、相手からも刺激を受けて真理を追究していく。トップランナーは、答えが見つからない場面ほど、その人の個性が表れるといいます。資質や性格、培ってきたもの。一つ一つの対局にのぞむ姿勢や生き方も▼将棋を指す楽しみの一つは自分自身の存在を確認できること。何かに打ち込んでいる人にはそういう発見があるという羽生さん(『決断力』)。やりがいや生きがいといった人生の豊かさを求めながら、進化を続けている47歳です。


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