2017年11月21日(火)
米軍基地内での性暴力 国内最多は横須賀
米国防総省が基地別件数公表
米国防総省は17日、米軍内で深刻な問題となっている性暴力について、主要基地別の報告件数(2013〜16米会計年度)を公表しました。同省はこれまで年度別の件数を公表していましたが、基地別で明らかにしたのは初めてです。
在日米軍基地では、4年間の合計で最も多いのが米海軍横須賀基地(神奈川県)の176件。次いで米空軍嘉手納基地(沖縄県)で110件、米海兵隊キャンプ・シュワブ(同)で96件などとなっています。軍種別では海兵隊363件、海軍294件、空軍194件、陸軍55件―となっています。
米軍内での性暴力は2003年のイラク戦争以降、急増。背景には過酷な任務に伴うストレスや、男性兵士の不足を補う形で女性兵士が増えたことなどがあげられています。
最新の報告書によれば、07年度の2846件から、16年度は6172件に拡大しています。ただ、これらは被害者が親告した件数にすぎず、米国防総省は、実際ははるかに深刻だと指摘しています。
今回、公表された件数に日本人の被害が含まれているかどうかは不明ですが、被害者の圧倒的多数は“泣き寝入り”となっている可能性があります。
在日米軍主要基地での性暴力報告件数(2013〜16米会計年度の合計)
【陸軍】
キャンプ座間 36
【海軍】
横須賀 176
佐世保 72
厚木 37
【空軍】
嘉手納 110
三沢 47
横田 37
【海兵隊】
キャンプ・シュワブ 96
キャンプ・コートニー 76
キャンプ・バトラー 70
岩国 60
普天間 54