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2017年11月11日(土)

加計疑惑解明なく認可へ

獣医学部新設 設置審が答申

首相トップダウンの特例

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 文部科学省は10日、大学設置・学校法人審議会が学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設を認可するよう林芳正文科相に答申したと発表しました。林氏は閣議後の会見で、「(認可を)すみやかに判断したい」と発言。学園理事長と友人である安倍晋三首相の意向が獣医学部新設に影響した疑惑を解明しないまま、近く認可する考えを表明しました。


 答申は9日付。定員は140人で国内の獣医学部系大学で最大となります。文科省は獣医学部の新設を認めていませんが、安倍首相のトップダウンで決まる国家戦略特区の「特例」として新設が認められました。

 設置審は5月の審査で、「教員の一貫性に疑義があり、教育研究に係る責任体制が不明確」「臨床系教員については高齢層に偏りがみられる」など7件の是正意見を出しました。これらが改善されなければ認可しない「警告」という扱いでした。

 学園側は教員を増やすなどの改善案を提出。しかし「補充された教員は高齢層のものが多く、指摘に対する対応が十分になされたとは言えない」と厳しい是正意見が再び出されました。また認可答申でも、初年度に入学した学生が卒業する時に退職年齢を超える教員が多い状況など8項目を改善すべき点として指摘しました。

 獣医学部が開設される愛媛県と今治市は計96億円を補助金として支出する方針。文科省関係者によると認可されれば、数億円の私学助成金も払われます。

 安倍首相は加計疑惑について「丁寧に説明する」としていましたが、総選挙後も説明を回避しています。


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