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2017年10月12日(木)

NHKニュース7 志位委員長が語る

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 NHK番組「ニュース7」(10日夜)に出演した日本共産党の志位和夫委員長のインタビューを紹介します。


「さよなら安倍政治選挙」―市民と野党の共闘、共産党躍進で新しい日本をつくる

 ―共産党の志位委員長に聞きます。志位さん、よろしくお願いいたします。

 志位 こんばんは。

 ―では、まず今回を何選挙と名付けたのか見せていただけますか。

 志位 (フリップに書いた言葉を読み上げ)「さよなら安倍政治選挙」。

 ―説明も一緒にお願いします。

 志位 安倍政治が始まって5年になるんですが、私はその総決算が問われる選挙になると思います。

 この5年間を振り返ってみますと、こんなにも憲法をないがしろにしてきた政治はなかったと思います。安保法制、秘密法、共謀罪、どれも憲法違反の法律を次々と数の力でやってきた。

 それから、こんなにも国民のみなさんの民意を乱暴にふみつけにしてきた政権もなかったと思いますね。沖縄の新基地建設の問題、あるいは原発の再稼働の問題、たくさんの方々が反対しても耳を貸そうとしない。

 そして「森友・加計疑惑」。こんな異常な国政私物化疑惑にまみれた政権もかつてありません。

 ですから、憲法を壊し、民意を無視し、国政を私物化する―この政治はもう終わりにしよう、お引き取り願いたいと。それで「さよなら安倍政治選挙」と(書きました)。

 私たちは、ぜひ市民と野党の共闘を成功させて、日本共産党を大きく躍進させていただいて、新しい政治、新しい日本をつくる選挙にしていきたいと思っています。

「森友・加計疑惑」―安倍昭恵氏、加計氏の国会招致で徹底究明を

 ―そして共産党は、森友学園や加計学園をめぐる問題の疑惑を徹底的に究明するとしていますけれども、議論がなかなかかみ合わないなかで、具体的に何をどう追及していきますか。

 志位 これはですね、首相夫妻のいわゆる「お友達」と言われる方がですね、国有地の払い下げという点でも特別の優遇がされていた。あるいは獣医学部の新設という点でも特別の便宜がはかられていた。こういう事実があるわけですよね。それで、多くの国民のみなさんがこれに疑問をいだいている。

 ところが一番のキーパーソンである(首相夫人の)安倍昭恵さん、(加計学園理事長の)加計孝太郎さん、このお二人を出そうとしないわけですね。ですからこの2人の国会の招致を含めてきちんと疑惑を徹底究明しませんと、こういう政治がまかり通ったら日本は法治国家と言えなくなりますから、ぜひこれは新しい国会をしっかりやりたいと思っています。

「希望の党」は自民と違いなし―“三極”でなく“二極対決”が本当の姿

 ―共産党は、今回の選挙に向けて野党連携の協議を進めてきたけれども、選挙直前に、野党第1党の民進党が分裂する事態になりました。こういった事態をどう受け止めていらっしゃいますか。また、そのきっかけをつくった「希望の党」についてはどのようにお考えでしょうか。

 志位 民進党が「希望の党」への合流を決定したと。これは、一生懸命この野党共闘、野党と市民の共闘に取り組んできた方々に対する大きな背信になったと思います。

 ただ、そういうなかで立憲民主党という形で、そこに合流しないで頑張っていこう、共闘の原点を守っていこうという流れができたことは、私たちは歓迎し、そして共産党と立憲民主党、社民党の3党と市民のみなさんで共闘の体制をこの間つくってまいりました。

 「希望の党」についてご質問ですが、この間の党首討論をやってまいりましたけれども、自民党と「希望の党」(との間では)、政策の違いが見えてこないんですよね。(「希望の党」は)「安保法制容認」「9条を含む憲法の改正」、「原発ゼロ」をおっしゃるんですけれども「再稼働は容認」ということになってきますと、どうも違いがない。

 ですから私は、今度の選挙はよく“三極対決”と言われますが、違うと思っています。“二極の対決だ”と。つまり、「自民・公明とその補完勢力である希望あるいは維新」VS「市民と野党の共闘」。野党と言いましたら、共産、立憲民主、社民。この対決が、本当の姿だと思います。

自衛隊明記の9条改憲―海外での武力の行使が無制限に。断固反対の論陣を

 ―憲法の改正についてお伺いしますけれども、自民党は重点政策の中で憲法改正を掲げて、具体的な改正項目として自衛隊の存在明記というのを打ち出しています。これに対して共産党としてどう対応していかれるお考えでしょうか。

 志位 この狙いがどこにあるかが、とっても重大だと思うんですよ。

 (安倍首相は)「(憲法9条の)1項、2項を残しつつ自衛隊を明記する」と言われるんですね。安倍さんは「これは現にある自衛隊を書くだけだ」「あまり変わりはないんだ」とおっしゃるけれども、そうはならないと思うんですよ。

 「後からつくった法律は、前の法律に優先する」―これが、法の一般原則と言われます。ですから、たとえ9条2項を残したとしても、後から別の項で自衛隊を書き込みますとね、そっちが優先して2項が死んでしまう。2項が死んでしまいますと、海外での武力の行使が無制限になってしまう。ここに一番の危険があると考えています。これは断固反対の論陣をはっていくつもりです。

目標議席について―比例全11ブロックで議席増、必勝区で議席を

 ―では続いて、目標議席についてお聞かせください。

 志位 日本共産党としましては、全国で比例代表で850万、15%以上を目標としております。そして11の比例ブロックの全部で議席を増やすと。そして、小選挙区で立てておりますところは、全部で勝利を目指しますが、とりわけ16の必勝区では議席を得たいと思っております。

 同時に、3野党で候補者調整を進めてまいりまして、全国249の小選挙区で、野党候補一本化になりました。ですからここでは、それぞれ勝利を目指して、ほかの野党のみなさんとも力を合わせて頑張りたいと思っています。

3野党の選挙後の連携―首相指名も含めよく話し合っていく

 ―その3野党の連携の話なんですけれども、立憲民主党とはですね、総理大臣指名選挙ですから、その後の政権の枠組みをめぐっては、若干考え方に違いがあるように思うんですけども。選挙後の連携のあり方についてはどのようにお考えでしょうか。

 志位 これは、選挙結果を見てよく相談していきたいと思うんです。私たちとしては、3野党でいろいろと連携・協力して選挙戦をたたかっておりますから、選挙後の首班(首相)指名などについても3党で協力し、よく話し合って進めていきたいと考えております。

 ―志位委員長、ありがとうございました。

 志位 ありがとうございました。


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