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2017年10月10日(火)

比例代表選挙が日本共産党躍進への「主舞台」

小池晃・総選挙闘争本部長に聞く

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 いよいよ総選挙がきょう(10日)公示されます。選挙戦の様相と、この選挙を第2回中央委員会総会決定にもとづいてどうたたかうかについて、小池晃・総選挙闘争本部長に聞きました。


写真

(写真)小池晃書記局長・総選挙闘争本部長

“二極”対決の構図が鮮明に

 ――選挙戦の対決構図が鮮明になってきていますね。

 小池 志位委員長が出席した討論会などを通じて、安保法制、消費税10%大増税、憲法9条改定、原発再稼働など、どの問題でも、「自公と補完勢力」対「市民と野党の共闘」という“二極”対決の構図が、ハッキリしてきました。

 わが党は、「憲法破壊、民意無視、国政私物化の安倍暴走政治をこのまま続けさせていいのか」、「安倍政権を退場に追い込み、主権者・国民の手に政治を取り戻そう」と、安倍政権と対決する姿勢を鮮明にし、対案を示し、国民の共感が広がっています。

 一方、希望の党は、テレビ討論でも、「外交、安全保障で違いはない」などと、安保法制を容認し、憲法9条改悪を進める立場をあけすけにし、自民党との連立政権も否定せず、安倍政権の補完勢力であることをあらわにしています。

市民と野党の共闘の勝利へ

 ――市民と野党の共闘のたたかう体制もつくられました。

 小池 日本共産党と立憲民主党、社民党の3党で連携が進んでいます。3党は、市民連合の皆さんと、7項目の政策合意を確認しました。

 また、わが党は67人の党候補の立候補を取り下げ、289選挙区のうち、249で市民と野党の候補一本化をはかることができました。これまで奮闘されてきた候補者と関係者のみなさまには、共闘の大義のために取り下げを決断していただいたことに、心から敬意と感謝を申し上げます。

 私たちは、日本共産党候補の勝利とともに、一本化した野党候補の勝利のために、真剣に力をつくします。

共産党躍進が政治変える最大の力

 ――日本共産党が躍進する意義がいよいよ大きくなっていますね。

 小池 多くの市民の方から、候補者をおろすわが党の決断に感謝の声が寄せられ、「市民を裏切らない、ブレない党」という信頼と期待が高まっています。

 市民と野党の共闘の前進のためにも、日本共産党の躍進がどうしても必要です。前回2014年の総選挙で、8議席から21議席に躍進させていただいたことが、安保法制廃止の歴史的な市民運動と力をあわせ、野党共闘を実現し、発展させる大きな力になりました。

 また、日本共産党は、北朝鮮問題、暮らしと経済、原発、憲法9条、核兵器など、日本の政治が直面するどんな問題でも、抜本的改革の道すじを示しています。この党がのびてこそ、日本の政治を根本から変えることができることも明瞭です。

 今度の選挙で私たちは、比例で「850万票、15%以上」、すべての比例ブロックでの議席増をめざします。小選挙区でも勝利をめざします。これを実現することが、逆流を乗り越えて市民と野党の共闘の前進をはかり、安倍政権に痛打を与える最大の力であることを訴えたいと思います。

比例を軸に党の値打ち語って

 ――日本共産党の躍進を実現するには、何が大事なのでしょうか。

 小池 衆議院では比例代表の議席は176議席あり、全体の465議席の中でも、4割近くという大きな比重を占めます。

 そして、いまの選挙制度のもとでは、日本共産党の議席を伸ばす「主舞台」は比例代表選挙です。前回獲得した21議席のうち20は比例です。「安倍暴走政治を終わらせてほしい」「野党共闘の大黒柱として頑張って」という声にこたえ、新しい政治を求める国民への責任を果たすためには、比例で日本共産党への支持を広げに広げていくことが不可欠です。

 そして「比例を軸に」支持を広げるためには、安倍暴走政治への審判や党の提案とあわせて、党の値打ちを語ることが大切です。「市民を絶対に裏切らず、共闘の大義を貫く党」「95年、反戦平和を貫いてきた党」「政党助成金も企業・団体献金も受け取らない党」などの値打ちを大いに語り広げていきましょう。

躊躇なく比例の支持・協力を訴えよう

 ――今回は小選挙区で候補者をたてないところも生まれます。

 小池 前回総選挙では292選挙区で小選挙区候補を擁立し、「比例は共産党」という訴えを全国津々浦々に届けて勝利しましたが、今回は野党の一本化のために、83の選挙区で候補者をたてずにたたかいます。ここには、東京、神奈川、名古屋、大阪など、わが党の比例票で大きな比重を占め、これまで必ず候補者をたてていた大都市部も含まれます。当然、選挙活動の制約も伴います。

 同時に、共闘の発展に誠実に努力を重ねる党の姿勢が伝われば、従来にない広い層に支持が広がる可能性があります。比例は、野党がお互いに競いあって、自公と補完勢力を追い詰めていくたたかいです。保守層や他党支持層など、思い切って広い有権者の中に飛び込んで、躊躇(ちゅうちょ)なく比例での支持を広げていくことが重要です。

 後援会員、支持者のみなさん、ともに安倍政権とたたかってきた市民運動のみなさんにも、ぜひ比例選挙の重要性を訴えましょう。変革の道すじを示す共産党、野党共闘を推進する共産党を躍進させるために、お力添えをお願いしましょう。


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