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2017年10月7日(土)

2017総選挙 激戦ルポ

「体幹一番しっかりしている党」

街頭演説で対照的な光景 京都1区

共産・こくた氏に期待

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 それは対照的な光景でした。

 観光客でにぎわう京都駅前(京都市下京区)。9月24日夕、タワーホテル前は鈴なりの人で埋まりました。

 「議会制民主主義を守り、野党と市民の共同をさらに発展させ、この力で政治を変えよう」。日本共産党の、こくた恵二国対委員長・選対委員長(近畿比例・京都1区)が宣伝カーの上から力強く訴え。志位和夫委員長が「総選挙は安倍政権を倒す歴史的なチャンス」「国対委員長として20年、こくたさんが果たしてきた役割は、野党と市民の共闘の大黒柱であり、日本の議会制民主主義の守り手です。必ず勝利を」と、こくたさんの手を握り空に突き上げると、聴衆から「がんばれ」の声援が飛び、大きな拍手が起きました。

 「安倍政権の狂気を止めるという一点において、日本共産党はもっとも努力してきた政党だ」と白井聡京都精華大学専任講師もエールを送りました。

 10月4日夕、京都駅前は騒然となりました。

 マイクを握ったのは、民進党の前原誠司代表(京都2区)でした。民進党が「希望の党」への合流を決めて初めての京都での街頭演説。前原氏を出迎えたのは、京都駅前では「帰れ」コール、伏見区の商店街では「裏切ったらあかんわ」「『希望の党』は野党ちゃうぞ」のやじでした。前原氏は「野党共闘というと、共産党まで含まれる」「野合」と市民と野党の共闘を攻撃。「辞任しろ」の声と「前原」コールが交錯しました。

 京都駅がある京都1区は、京都市の北区、上京区、中京区、下京区、南区。府庁、市役所、京都御所、大学があり、西陣織など伝統産業が根付いた選挙区。その京都1区で衆院解散後、「ブレない党」共産党への信頼と期待が高まっています。

 「体幹が一番しっかりしている政党だ。労働組合の活動でずっと他に入れてきたが、初めて共産党に投票する」。北区の共産党事務所に電話してきた男性(68)の言葉です。

 河合秀和京都1区選対本部長は情勢の変化を肌で感じます。「比例票がどんどん伸びるわくわくする情勢だ。府全体で30万票、1区で6万票、比例第1党を目標に共産党の大波を起こし相乗効果で、こくた氏をなんとしても1区から国会へ送り出したい」

まち壊し 増税に怒り

 京都1区は、日本共産党の、こくた恵二予定候補のほか、自民党前職に加え、「希望の党」が新たに公認候補を発表。自民前職は「国家安全保障に対する安倍内閣の姿勢への賛否を問う」(ホームページ)と争点そらし。「希望」は公約に改憲を盛り込み、安保法制=戦争法を容認。「自民・公明とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」の対決構図が鮮明です。

 国対委員長・選対委員長として「市民と野党の共闘」を誠実に追求してきた、こくた氏。解散後も国会、他県、京都を走りまわり「安倍政権5年間の憲法・くらし壊しに審判を下し、安倍政治を終わらせる選挙だ。立憲主義と民主主義を守る市民と野党の共闘でこそ、政治が本当に変わる」と力を込めます。

 こくた氏への信頼は野党だけではありません。7月末、「国対委員長20年を祝うつどい」に出席した与野党の重鎮から、少数意見を尊重する“議会制民主主義の守り手”と評されました。

 市民と野党の共闘を求め運動してきた河本真智子さん(37)は、「安保法制廃止と市民の生活をより良くする政策をぶれずに打ち出している共産党と、こくたさんを支持したい」とエールを送ります。

 くらし・まちづくりでも共産党と、こくた氏への信頼と期待が高まっています。

 この5年、京都では消費税増税と違法「民泊」の横行で、まちこわしが深刻さを増しています。2月に38年営んだ喫茶店をたたんだ駒田章さん(67)=上京区=は、消費税8%の増税分をコーヒー代に転嫁できず限界がきたといいます。「地域の常連さんが大半で値上げなんてできない。10%になれば、つぶれる店はもっと増える。地場産業や地域の商売を育てる経済政策を」と、共産党とこくた氏に願いを託します。

 駒田さんの店の跡地にはゲストハウスが建ちました。市内で空き家がゲストハウスや民泊に替わる例が急増。市の調査では、旅館業法の許可を確認できたのが2702件中7%と、大半が違法営業。夜中の騒音やごみ出しのルール違反、たばこのポイ捨てなどで、住民から「このままでは住み続けられない」と悲鳴が上がっています。

 こくた氏は国会で実態を示し、違法「民泊」を厳しく取り締まれと要求し、届け出だけで営業を認める民泊新法(住宅宿泊事業法)を批判。党市議団との省庁要請では、マンションや住居専用地域での営業禁止など、法の趣旨を逸脱しない範囲で条例による規制が可能なことを確認しました。

 自宅隣に建ったゲストハウスの事業者と町内会を挙げて交渉し、従業員の24時間常駐などを約束する協定書を結んだ渡辺進さん(69)は「今回は良かったが、いつまた他に民泊やゲストハウスができるか分からない。地域住民の生活環境を守るため、しっかり管理・規制してほしい。こくたさん、頼みます」と語ります。

 (京都府・岡本大介、前田美咲)


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